ミャンマー考察ノート

ミャンマーで起業、現状の考察

中国、シンガポールで合計14年過ごした後、現在ミャンマーで起業。
海外と日本をいかにうまく繋げ、相互的に良い効果をもたらせるのか、
語学教育や職業訓練の面などから考察していく

ミャンマー考察

ミャンマーのローカルクリニック体験(日本語×・英語×)

新コース準備までしばらく時間がかかりそうなので、最近経験したことを書こうと思う。

背中に5-6センチほどの脂肪腫(アテローム?)ができて、そこが腫れあがり、酷い痛みを伴うようになった。ミャンマー人の話によると、これはミャンマーの多くが子供の時にできるものらしい。

最初はミャンマーの薬局に行き、症状を話して、薬とビタミン剤、塗り薬を貰い、使用していた。

薬が切れるたびに、同じ薬屋で薬を注文するのだが、薬剤師に同じ薬を頼んでも、毎回違う薬が
出てきて、色々な薬がたまってしまった。

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薬を飲み始めてから約1週間後、腫れが酷くなり、服が膿と血だらけになる。
さすがに耐えられなくなり、近所の病院を探す。

毎日働いているので、スタッフに夜か朝に行ける病院限定で探してもらい、近所にクリニックを見つけ、予約してもらう。

Su Clinic 

こういった症状に対応できる皮膚専門の医者がいて、非常に人気があるローカルクリニックとのこと。
通常1時間待ちらしい。

早朝7時に予約して、クリニックへ。

6:50 にクリニックに着いて、英語で予約したことを伝えたが、通じず。
スタッフに書いてもらった予約の紙を渡して、待合所へ案内される。

すでに患者は30人ほど待っていて、空いている席で40分ほど待ち、名前を呼ばれたので診察室へ。

まず、ベッドに横になり、服をたくし上げ、患部を医者に見せる。
医者は50代くらいの方。もちろんミャンマー人。
医者は「Pain? Pain?」と少しだけ英語が話せたが、その後は全てミャンマー語で色々聞いてくる。

「いつからか?」「 痛いか?」くらいは理解できるが、それ以外は分からない。
それでも容赦なく話してきて、「??しても良いか?」という言葉をかろうじて聞き取り、
「良いですよ」と答えると、看護師3人に一気に足を押さえられ、傷口に「痛み」というより
「衝撃」が走った。

体に衝撃が走り、目の前が真っ白になる。
叫んだかどうかも覚えていない、ただ痛みが全身を貫いた。

それが多分1分ほど(体感時間としては5分ほど)続き、意識が遠のきそうになったときに
医者は「ソーリー、ソーリー」と私に言って、治療は終わったみたいだった。

そして、2日後に病院に来るように言われて、診察室を出た。

受付まで看護師に受付まで案内してもらい、受付で支払いを済ませる。
治療費は11,000チャット(約900円)
受付の横に備え付けてある薬局で薬が6400チャット(約500円)


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この後、同じように3回病院へ行き、同じ地獄のような痛さを経験。

2回目の時は、医者と私の足を押さえている看護師達が嬉しそうに「こんなに大きいのが取れた!」
と、患部から出てきた白い、3センチほどの脂肪みたいなものを見せてくれた。

そして3回目のころには腫れが無くなり、痛みも和らいだ。
ただ、患部に大きな穴が開いていた。 

3回目に塗り薬を貰う。それを患部に塗れという意味らしい。

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4回目に、同じように朝6時50分にクリニックに行く。
どうも医者が来ていないみたいだ。 1時間待ってようやく登場。

寝坊か何かで大幅に遅れたみたいだった。

そこから順番に診察が始まったが、どう考えても、仕事の時間に間に合わなくなる。
しょうがないので、受付の看護師の女性につたないミャンマー語で

「今日は時間が無いので、もう帰ります。」

と伝えたら、素晴らしい笑顔で外まで送ってくれた。

次の問診の約束もない。患部の腫れもひき、状態も良いのでもう行くことは無いと思う。
日本に帰ったときに、もう一回傷口を見てもらうことにする。


☆ミャンマークリニック体験のまとめ

消毒もしっかりしてくれて、腫れもひき、器具もしっかり消毒されていた。
看護師達も、医者もかなり親切で、忙しい中、熱心に治療してくれた。

ただ色々調べてみたが、普通は麻酔をする作業を麻酔なしで、足を押さえられながら
施術されていたみたいだ。

痛みに鈍い自分でも飛び上がるほど痛いので、あまりお勧めできない。

あと、まったくの英語環境ではないため、ミャンマー語が分からない人には何をされるか
分からない恐怖があると思う。

また、薬の知識がある方は、写真から薬局がきちんとした薬を出していたか
お調べになったほうが良いと思う。

※これはヤンゴンにある一つのクリニックでの体験なので全部がこういった経験になるとは限りません。

ヤンゴンで日本環境庁協力の下、廃棄物発電

慢性的な電力不足が続くミャンマーでまたうれしいニュースが入った。

ミャンマーで初めてのごみ焼却発電プラントが完成、JFEエンジニアリングが施工を担当

簡単な記事のまとめ

・ヤンゴン市では現在、日量およそ2500トンものごみをそのまま最終処分場に埋め立てており、適切に処分する施設が必要な状態である。
 
・ミャンマーの急速な経済発展のペースに電力供給力が追い付かず、電力不足に陥っている。

・1日に60トンのごみを焼却しながら発電することで、年間でおよそ5.2GWh(520万kWh)の発電量を期待できる。
 
・ごみを焼却しながら発電することで、年間で約2400トンのCO2排出量削減効果が得られる

日本の技術に今後も期待したい。


ミャンマー正月に向けて 学校を休みにする

ミャンマー正月と言われる「テンジャン」の時期が迫っている。

ミャンマーの新年は4月の2週目から始まり、神話によると、天界の王である帝釈天「タジャーミン」 が
3日間、地上界に訪れるとされている。 

・休み期間について

今回、ミャンマー政府は突然テンジャンの休日短縮を発表した。
しかし、ミャンマー中に混乱が広がり、政府はまた発表を覆し、企業に休日の短縮、現状維持は
任せる方向に変わった。

学校は現状維持として、10日間の休みを従業員と生徒に提供する。

・授業について

授業はいったん終了として、生徒にたくさん宿題を渡した。
当校では授業は2グループ受けていたが、最初に授業を始めたグループは授業の契約期間3カ月を
終了したので、最初のグループは完全終了。

しかし、最初のグループの生徒たちは出席状況がひどく、まったくできていない。
前回の記事

このグループの生徒たちは、実験的な意味での授業を行っていたため、
比較的授業の出席率の良い後発のグループに無償で組み入れることにした。

最初のグループは1人はN5に受かりそうではある。
しかし、目的は日本語検定合格ではない。

いかに日本語に慣れ親しんで、日本のルールを身に着けてもらい、社会で活躍できるように
育てるかという課題が一番重要。

最初のグループはそういった意味での成績は最悪である。

テンジャン明けから後発のグループのルールで再スタートしてもらう。

そして、5月からはプロジェクトが始まりそうである。
それについては後日詳しく伝えることにする。




 

NPO法人ティラワ視察ブログ

とても面白いブログを見つけた。

ミャンマー "アジア最後フロンティア" ZESDA隊員視察ルポ Day3 「ティラワ視察」

・ヤンゴンでアポ取りの難しさ

ヤンゴンで以前色々と工場を見学させてもらおうとアポ取りに必死になったことがあるが、
どこも繋いでくれない、担当者不在、以前とは別の会社がやっているなど、そのような理由で
すべて断られた。

10近くの工場に連絡しても1つのアポも取れなかった。

このブログの彼らは強硬手段という事で、突撃して工場を見学させてもらっている。
今後はこういうことはできなくなるだろうが、この国ではあり得る状況なので、面白い。

・詳しい調査報告

•工場では約800名の女性(20-21)歳が、月150$程度の賃金で働く
•男性より女性の方が細かい作業が得意であるため、裁縫作業はすべて女性
•工場で作成したシャツやスーツはミャンマーから中国や東南アジア諸国へ輸出する
•各種手続きが政府に承認される期間が長く、時間がかかる
•ティラワについて言えることであるが、労働者の勤務時間管理などが徹底されており、
毎週報告が必要
•停電の多さ、交通渋滞による物流網の未整備が深刻。停電が頻発すると工場操業
にも影響を及ぼす

これらの調査報告には承認期間の長さや、停電の事項など信ぴょう性がある。

最低日給で問題になっている工場と比較すると、
http://c-school.blog.jp/archives/16920952.html

給料の面
ヤンゴンの最低日給の工場の日給が3600チャット(約2.6ドル)のため、月給$50ちょっと位。
ティラワの給料の面は3倍近く優遇されている。

労働者待遇の面
問題のヤンゴンの工場採用しても契約書は交わない、深夜残業、日曜出勤の強要
ティラワは労働者の勤務時間管理などが徹底されており、毎週報告が必要


考察
ヤンゴン側はもちろん、問題の工場を比較しているだけで、工業地帯にも管理センターみたいなものを設けている。だが、抜け道が多いため、問題になり、ストライキが起こりやすい。

ティラワ側も何かしら抜け道もあるだろうが、管理はしっかりしているように感じる。

ティラワ側の従業員の住居は近所のアパート一棟など借り切って、寮として当てているのだろうか?
ヤンゴンから1時間くらいかかるし、全員20代前半の女性なら、地方からも集めているだろう。

いずれにせよ、ティラワの優秀さが目に見えてわかるところが良かった。



ティラワ経済特区で立ち退き住民たちが会社を設立

現在、日本の官民が協力する、何かと話題のティラワ経済特区(SEZ)で、立ち退きを強いられた住民達が会社を設立したとのニュース。

立ち退き問題でかなりもめていた印象が強かったが、非常に良い方法を取ったと思う。
ティラワ移転住民ら会社設立 補償金元手にビジネスを
当社について
ミャンマーで日本語学校を設立し、ミャンマーの若者達のために色々な道を探っています。

将来的には日本の若者とミャンマーの若者たちをつなぎ、
相互的に成長できるよう、ミャンマーで考察しています。

日本の会社
シーマイスター株式会社

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